♡輪唱SAKURA♡ 導かれし刻17 忍者ブログ
ここは『遙かなる時空の中で』の二次妄想小説置き場です 大人の表現や18禁文章もございますので未成年の方の入室はお断りいたします
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『流転刻』
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金魚
『輪唱 SAKURA』
 程よい艶と妄想を!           エロくたって    いいじゃない!    人間だもの
HN:
紅緋
HP:
性別:
非公開
職業:
実質自宅警備員
趣味:
妄想
自己紹介:
《せつない桜》の別館として。
発起日 2010年    12月20日
明日もがんばろう
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       伝話








   本日は定休日



   しかし男達はやってくる… 何故だ?!!

   月日が経つにつれ
   私と水軍の男達の距離は縮まったが
   遠慮無しに朝晩の食事を求めやって来る
   魚の供給や店の手伝いも無償なので
   邪険には追い払えないのが辛い
   簡単な料理をこしらえ瞬く間に追い出していた
   

   「アンタ達の顔見てるだけで汗が出るよ」
   「姉さんそりゃひどい言い様ですぜ」

   店内の掃除をする小太りな山海に
   悪態を吐いてからかうのが妙に楽しい

   「しかし… 暑いね」
   
   座っていても玉の様な汗が全身から吹き出した
   堪らずに着物の裾をたくし上げ扇子で仰ぐと
   僅か風が籠る熱を散らし涼を生んだ

   「ね…姉さん!! やめてください!!」

   正面で鍋を洗う波次が赤面しながら視線を泳がす
   女子校の悪のり行為だと自分でも苦笑するが
   右往左往する姿が可笑しくて仰ぐ力を増した
   しかし下着を付けていないことを思い出し
   自分自身が赤面し墓穴を掘るはめとなった



   ****



   休日の昼過ぎには他の店の看板娘達が顔を出す
   惚けて居座ろうとする三海達を追い出し
   恒例の『女座談会』を始めた
   

   何処の馬の骨とも解らぬ新参者、
   しかも年上だろう私を快く受け入れてくれた娘達
   話題はもっぱら恋だ愛だの恋愛話が主だったが
   難無く溶け込めた 
   成人してからかなりの年月は過ぎているが
   まだ現役の乙女なのだからと自分を慰める
 
   腐っても『鯛』という言葉が脳裏に浮かんで消した


   だが本日の議題は恋話ではない
   堪増が帰郷するという噂が出回っているというのだ
   その信憑性はあるのか?と私は身を乗り出す
    
   「姿を見た人も居るの 間違えないと思うわ」
    それにお一人での帰里ではないみたいなのよ
    噂の『白龍の神子』も御一緒らしいわ

   「…白龍の…神子?」
  
   「あの頭領様が骨抜きにされているという噂よ」
    近い内に、祝いの宴があるんじゃないかしら?

   「……。」

   目の前の景色は色を飛ばし白と黒に変わる
   娘達の話し声もやがて聞こえなくなった
   確かに堪増は『龍神の神子』の話をした
   拝んで来ると言うからには接近もしただろう

   祝いの宴… あり得ない話ではない

   心は激しく騒ぎ出しそれ以上の思考は空回させた
   ざわめきが波のように押し寄せたまま留まる


   胸のそわそわは 暫く消えることはなかった







   ~~~ 独り言 ~~~   

   噂は良いも悪いも 人の心を惑わす


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