♡輪唱SAKURA♡ 導かれし刻10 忍者ブログ
ここは『遙かなる時空の中で』の二次妄想小説置き場です 大人の表現や18禁文章もございますので未成年の方の入室はお断りいたします
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『流転刻』
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金魚
『輪唱 SAKURA』
 程よい艶と妄想を!           エロくたって    いいじゃない!    人間だもの
HN:
紅緋
HP:
性別:
非公開
職業:
実質自宅警備員
趣味:
妄想
自己紹介:
《せつない桜》の別館として。
発起日 2010年    12月20日
明日もがんばろう
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        熊野案内


   









   「疲れたし気分悪い… 帰る!!」

   「熊野を観て回りたいって言ったのはお前だ」
    帰るなら一人で帰りなよ ふふふ

   「観たいなんて一言も言って無いし!」
    それに一人で帰れる訳無いでしょ?
    あんたS男?

   朝早く起こされ強引にウマの背に乗せられた
   今もこうして熊野の地を
   引きずり回されているのだ

   「えすお? どういう意味だい?」
   「そういう意味よ! …うっ


   …気持ち悪い

   飲み慣れない酒を大量に飲酒したツケだ
   胃の中の固形物は道中、散々吐き散らし
   胃液だけが上昇し苦しめる
   さらに頭痛がこめかみ辺りをしきりに攻撃し
   困らせた 

   茶屋を見つけ冷たい水を何度も飲み干せば
   空の胃に優しく染み渡り潤う

   美味しい…
     
   不思議なことに
   あんなに辛かった二日酔いが嘘の様に弾けた
   
   くすくす

   堪増が楽しそうに笑い視線で誘導すると
   店先に繋いだ馬が嬉しそうに水を飲んでいた

   「まるでお前みたいだな」
   「…フン」
   「ほら 団子でも食べて機嫌直しなよ」

   不機嫌にそっぽを向く私に
   堪増は満面の笑みを浮かべ
   太陽のように笑った




   ****



   堪増は毎日のように熊野を案内してくれた 

   ささくれ立つ物言いはやがて軟化し
   多少の緊張感は持ちつつも
   良好な関係へと変わっていった
   
   「本当に何も無いね…」

   大きく伸びをし、そのまま草地に寝転がる
   草の匂いが鼻元をくすぐり
   海風が前髪を優しく揺らした

   「ここは… とても良い所ね 哀しいぐらいに」
   「良い所なのにかなしい?なにかの謎掛け?」

   なんでもないよと目を閉じれば
   伝わる涙の暖かさが染みた

   電柱もコンビニも雑音も何も無い
   現実の当惑とノスタルめいたこの世界に
   涙がとまらなかった








   〜〜〜 独り言 〜〜〜

   まだ地に足がつかない状況
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