♡輪唱SAKURA♡ 導かれし刻7 忍者ブログ
ここは『遙かなる時空の中で』の二次妄想小説置き場です 大人の表現や18禁文章もございますので未成年の方の入室はお断りいたします
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『流転刻』
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金魚
『輪唱 SAKURA』
 程よい艶と妄想を!           エロくたって    いいじゃない!    人間だもの
HN:
紅緋
HP:
性別:
非公開
職業:
実質自宅警備員
趣味:
妄想
自己紹介:
《せつない桜》の別館として。
発起日 2010年    12月20日
明日もがんばろう
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        腫れ物

  









   目を覚まし生きている実感を得る
   どうにか殺されずに済んだみたいだ

   横腹や背中には打ち身の様な痛みがある
   無傷ではないが大事は無い
   首傷は疼くが痛みはほとんどない

   残念ながらこれは現実に起きている出来事
   出かけた覚えなどない海で目を覚まし
   見知らずの人達に暴行や屈辱を受けた
   それだけでも意味不明

   それに輪をかけ
   時代がかった着物を着用し
   女は長い髪を垂らす

   そんな摩訶不思議が現実なのだ
   こんなに心が平静でいられるのは
   あまりにも非現実すぎたからだ

   きっと私は…
   
  
   部屋には香が焚かれているらしく
   上品な芳香が我が身を包む

   いい薫り…

   微睡みに耳をすませば弦を弾く音色が流れる
   これは… 琵琶の音か?

   御簾越しに湯のみの用意ができたと女達が頭を垂れた
   屋敷に併設された露天風呂に案内され入れと言う

   最初から風呂と言えばいいのに
   湯のみだなどとは大袈裟だ
   大体この代わり様は??

   この上等な扱いは昨日とは真逆すぎる
   何か悪しき魂胆でもあるのだろうか?

   「!!!」

   ふいに羽織物に手をかけようとする女に
   反射的にだがその手を払った

   「も…申し訳ございません!」

   大袈裟に身体を跳ねらせ直ぐさま平伏した

   …怯えてる?
   
   この女の態度だけでない
   辺りを見渡せば男女かわらず
   へつらうようにこちらへ会釈を返す
   すべでの人間がこちらに気を使い
   顔色を伺うように
   
   まぁいい…

   浴縁に留まる女達を蹴散らし入浴の支度をして
   ゆっくりと足先から湯に浸けた
   今は何も考えずこの湯に身を任せたい
   傷に障らぬ様に慎重に身を沈め湯を仰ぐと
   微かな硫黄の香りが温泉だと感じさせた
   
   
   脱衣場では先ほどの女達が控えていたが
   誰一人として視線が合わなかった


   ****


   
   
   「頭領がお会いしたいと申しております」

   濡れた髪を吸収性が悪い白布で拭いていると
   几帳越しに声が掛かる
   織り隙から盗み見れば女は頭を垂れたまま
   こちらと目を合わせようとはしない
   
   頭領…?  あぁ…あの紅緋色の瞳の男か

   とりあえずこの現状をきちんと受け止める為にも
   女の誘導に従った   








   ~~~ 独り言 ~~~

   とりあえず家へかえりたい
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