♡輪唱SAKURA♡ 導かれし刻4 忍者ブログ
ここは『遙かなる時空の中で』の二次妄想小説置き場です 大人の表現や18禁文章もございますので未成年の方の入室はお断りいたします
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『流転刻』
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金魚
『輪唱 SAKURA』
 程よい艶と妄想を!           エロくたって    いいじゃない!    人間だもの
HN:
紅緋
HP:
性別:
非公開
職業:
実質自宅警備員
趣味:
妄想
自己紹介:
《せつない桜》の別館として。
発起日 2010年    12月20日
明日もがんばろう
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        反撃

   









   「頭領 これをーー」 

   男の手に渡ったそれは
   自分の持ち物であるバックパックだ
   海水であろう雫を滴らし床を濡らした

   「…わ、私の…」

   「だろうね …見た事の無い織り物だな…」
    これは綿花? いや違うな

   隅々へ視線を巡らせそれを吟味する男
   防水加工の生地は水滴を弾き
   鮮明で華やかな花柄を維持していた

   「ちょ… 返して!」
   「おっとーー じっとしてなよ?」

   取り返そうとする手を払い
   喉元に押し付けた刀に力を籠めた

   「うっ…」
   「くすっ いい子だ」

   硬直し従う様子に男は満足そうに口角を上げる

   「さて お前は何者なんだろうねぇ?」

   暫く金具を指腹で撫でていたが
   慎重にジッパーを下げ始めた
   
       ジィジジジィーーーー


   その籠音が心のスイッチを押した


   何故私はこの男の無礼に平伏しているのだろう
   何故私はこの身を拘束されているのだろう 
   何故私はこんな屈辱を受けているのだろう
   何故私はそれを黙認し従っているのだろう


   顔が燃えていた
   怒りで全身の血潮が燃え滾っていた
   蓄積された怒りは沸点を遥かに越えた
   体中から発せられる磯臭さは
   その激昂に拍車をかけた

   
   目の前の凶器はすでに眼中から消えていた  

   「ふざけないで!!」
   「なっ…!」   
  
   勢い良く立ち上がれば
   それに比例するように首元に違和感が走る
   目を見開く男と視線がかち合うと
   風がその現実を運んできた

   「痛っ…!」

   神経が急速に『痛み』を脳に伝導させた
   痛みの元へ指腹を押えれば
   手のひらにまで紅が染まった

   え?


   ええええええっ???!!!

   ドクドクドク

   
   私は斬られた 
   首を斬られたんだ



   「だ、誰か!薬師を!!!」

   声を荒げる男に反応するように
   側で控えていた輩が一斉にざわめき慌てた








   ~~~ 独り言 ~~~

    我を忘れる
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